コンテンツをお客さまに開放する
ども、mdです。ちょっと気になった記事があったので。
売れないオンラインショップの条件
(japan.internet.com)よりずいぶん前になるが、知り合いがあるオンラインショップ関係者に会った時の話。1種類の語学関連の機器を販売し、年商3億円近くも稼ぎ出しているそのオンラインショップは、たった3名で運営しており、社長が Web サイトを随時更新し、1人がメルマガを毎日書きまくり、残った1人は商品をひたすら発送し続けている状況が2年以上続いているということだった。興味を持った私は、その Web サイトを見て愕然とした。
mdはネットショップの制作もやってますので、いろんなサイトの事情も考えると、この意見に(実は)半分ぐらいは同意できます。それに、ホームページ制作はいろいろと技術的に難しい部分が多く、一般の人がサクッとやれるかというと、そうは言えないですね。
でも、「技術的な難しさ」を「技術をもってカンタンにする」のが、まっとうな使い方だと思いません?。「コンテンツをお客さまに開放する」、これが最近のstudio mdのテーマです。
ネットショップは「制作2割、運用8割」
ネットショップは、サイトが完成してからが「スタート」です。しかし、ほとんどのお客さんは「サイトを作って公開したら、なんにもしなくてもガバガバ売れるんじゃ、わはは」と思っているようです。これ、全然違います。
ネットショップって、リアル店舗に比べたら圧倒的に維持コストが安いので、特にそこがクローズアップされがちです。しかし、リアルにしろバーチャルにしろ「お店」であることは変わりません。だから、リアル店舗と同じぐらいの「宣伝や集客」、商品陳列棚の「売れ筋商品の置き換えや、キャッチコピーなどの販促アイテムの更新」が必要になってきます。
そう、ネットショップとはいえ、思いの外手間とお金がかかるのです。
比率でいったら、制作は2割ぐらいしかなくて、あとの8割は運用になってきます。ところがですね、たいがいのサイトは「制作8割、運用2割」、これって逆じゃないかなぁと思うのです。青森の認識がちょっとおかしいというか、丸投げ状態なのかもしれませんが。
クライアントさんでホームページを更新できたらどうか
mdはホームページの制作を行っています。できるだけクライアントさんの意向に沿ったものを作るようにしていますが、中には「Aのように作ってくれ」というのが「イヤそうじゃなくてもっとあーたらこーたら」と...まぁ良くあることなのですが(^^;
ただ、それが最初「Aのよう」にと言っていたことと真逆なことを言ったりなど、まさに「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」の様相を呈してきます。ほとんどの場合、犯人は社長です(笑)
こういうことが続くと、最終的にはかなりブレたコンテンツになってしまいます。絵に描いた餅のようだったり、現場で対応できないような理想をぶちあげられたウェブ担当者は、頭を抱えてしまいます。
そもそも、自社のホームページなのに作りたいように作れないというのも変な話で。 ならば(ある程度は)クライアントさんでホームページを制作・更新できたらどうかいな?、とずっと思ってまして。
その方がスピーディですし、なにより自分の会社の商品やサービスを売るためのコトバを、自ら考えてアウトプットするのは重要なことだと考えています。
コンテンツをお客さまに開放する
うちの売上は下がりますが(^^;)
当初は「Dreamweaver + Contribute」の組み合わせで考えていましたが、最近では「Movable TypeをCMSのように使う」方向に傾倒してきました。Contributeがダメなのではなく、Movable Typeが発するCMS臭が、気になって気になって仕方がないと言うのが本音です。
ホームページ制作時は、Dreamweaverのテンプレート機能やオプション領域も使います。でも、どちらかというとDreamweaverはスレーブで、Movable Typeの方がマスターになるのかな。この辺のシステムまわりや全体のデザイン・レイアウト、初期コンテンツの制作などが、mdのお仕事。
クライアントさんは何をするかというと、ブラウザからMovable Typeにログインして、お知らせや新着情報を発信したり、テキストや写真の差し替え程度をやっていただく感じですね。ショッピングカートはASPにして、ブラウザからカートにログインして、クライアントさんでコントロールできるようにしておきます。テキストや商品単価、ポイントのコントロール、メルマガの発行などもクライアントさんで行えますね。
それ以上のヤヤコシイところだったり、デザイン部分だったり、人手が足りなくて写真撮影や文章のライティングができないときなどは、mdがやる感じです。カートやメルマガ発行のレクチャーなどもmdができます。
クライアントと制作会社は、同等の立場で
クライアントさんが上から目線でいけぞんざいに扱ってきたり、制作会社が下から目線で揉み手ニギニギでデヘデヘしているのは、お互いのために良くないと思っています。制作会社は業務パートナー(共同経営者と言ってもいい)であり、一緒になってクライアントさんの利益に貢献したり、企業価値を上げていかなければなりません。
そのためには、クライアントさんの意向ももちろんですが、制作サイドから見た意見や提案、そしてなにより「その商品やサービスを購入するお客さま」の視点なども十二分に協議して、改善を続けていくことが重要です。
ここらへんのディスカッションが、まだまだ足りないな、と思います。僕もですが(^^;)...その前に、ディスカッションにすらならないのは論外でしょうけど。
最後は「モノ」のような気がする...
売れるか売れないか、最終的には「モノ」のような気がしてきました。良いサイトがたくさんの被リンクを受けて検索結果の上位に表示されるように、良いモノはいろいろなメディアに取り上げられたりクチコミが発生したりして、「売れる」んじゃないかと思います。
それと、商品の希少性やアイデアも重要ですが、案外パッケージの包装やネーミングも重要だと感じ始めました。パッケージを開けるときの、高級感のある演出やドキドキ感が欲しいですね。環境に考慮して、簡易包装を選べるオプションがあるとさらにいいかな?
まぁ、なにはなくとも、評判になったり話題になったりするような「良いモノ・良いサービス」を提供することが一番だと思います。商品に自信が持てないと、セールストークも自然とトーンダウンしてしまうものです(特にmdはそうです)。これを考えると、食品の偽装表示していた人たちは、かなりのワルよのぉ。
あれ、ホームページの話じゃなくなっちゃったや(^^;)。でもね、デザインはやはり必要だと思いますよ。
そいではまた。