アップルVSソニー、正面対決
アップルVSソニー、正面対決(NIKKEI NET)
mdはAppleユーザーですが、ソニーはキライではないのね。そもそもAppleとSonyは似ている。ベータデッキもウォークマンもハンディカムもハイエイトもバイオも好きなのよ。メモリースティックはキライですが(笑)。
基本的に高性能で革新的なのがスキですね、mdは。でも、ビデオデッキにはVHSを選び、ウォークマンは買わずにパナソニック製を選び、ハンディカムもハイエイトもバイオもメモリースティックも買わなかった。
理由はよく覚えていないけど、少なくともSony製品がなくて困ったことは一度もない。そこには、長年の不況やらなんやらで、身の程と真の用途をわきまえた上で製品を執拗に吟味してきたmdがいる。
あれだけ大きな会社が、日本におけるネットの音楽配信でイニシアティブを取れなかった原因はなんだろうと考えると、はからずも「もうトレンドセッターじゃないんだな、ソニーは」と思いつく。
バイオは、WindowsでもAV系コントロールが可能なんだと教えてくれた。これは正しい。でも、結果としてユーザーに与えられたのは「ガチガチで融通の利かないコンテンツ管理(コーデックでの囲い込み)」や「なんでメモリースティック使わなあかんねん!」じゃなかったのかなぁ。
その結果ユーザーは離れ、Rioの亡霊としか思えないような製品が、iPod nanoの発表日にガチンコで登場しちゃう。勝っているのならまだしも、明らかに負けている。そもそもiPod自体は極めてローテクな製品。技術開発力ならソニーの方が遙かに上だと思うんですが、よりにもよってあんな製品では、ソニーの本気を疑わざるを得ないのね。
一般ユーザーが望んでいるのは、製品単体ではなく総合的なサービスなんじゃないかなぁ。ソニーミュージックの既得権を守れば守るほど、ユーザーの求めるサービスは出てこないような気がするのよん。
現在のソニーは、二者択一の選択を迫られているのだと思います。iTMSに楽曲を提供するか、iTMSに楽曲を提供せずに独自でiTMS並かそれ以上のサービスを展開するかの、この2つ。前者を選べばある程度既得権を捨てなければならないし、後者を選べば棘の道だけど、成功すれば得るものも大きいでしょう。
ソニーはどっちを選ぶんでしょうね....