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「デジタルデバイド」という言葉が示す供給者側の怠慢


ITmediaに、「デジタルデバイド」という言葉が示す供給者側の怠慢という記事がありました。

放送のデジタル化が進む中で、中高年齢層がデジタルサービスの提供を受ける"技量"を持てるかどうかが心配されている。しかし、メインユーザーがいったい誰なのかを考えれば、「デジタルデバイド」などという言葉を使っていること自体、サービスや機器提供側の怠慢を表しているのではないだろうか。

デジタルテレビの難解さを例にして、メーカーへの要望とマーケティングを説いている。言っていることは正しいと思うなぁ。

一週間前、知り合いから「DVD&ビデオデッキを買ってつないだが、録画ができない」と電話で呼ばれた。行ってみると、配線の段階でおかしい。入力と出力も間違ってたりする。出力から出力につないでどーすんだ。ていうか、テレビにはアンテナの同軸はつながっているけど、ビデオにはつながっていない。録画したら、そりゃあーた、砂嵐になるんである。

それから2日後、こんどは「ビデオの画像だけチラチラする」と電話がきた。ちょっと慣れた人なら、これが「トラッキング調整」だとすぐわかる。しかしその人は、トラッキング調整そのものを知らない。

たったテレビとDVDビデオデッキの配線でこれである。やれデジタルだチューナーだD3だD4だとなったら、絶対に分かるはずがない。だいたいにして、トラッキング調整ぐらいデッキ側で自動的にやってくれてもよさそうな気もするが。

でも、ビデオデッキぐらいならまだいい。もっと難解なのはパソコンである。パソコンを理解するために使った労力や時間(その半分は無駄だったような)を、何か違う事に使えたのだとしたら、ものすごくたくさんの違うことを覚えられたような気がする(笑)